先日ラジオを聞いていると、ある女性歌手が子供との日常を話していました。
その方は、もうすぐ4歳になる娘さんとよくバスに乗るそうです。バスに乗ると、乗客の子供たちが降りがけに運転手さんに大きな声で「ありがとうございました」とお礼を言うのを、「自分にはできないことだな」と常々思っていたそうです。しかし、娘さんが最近、他の子どもの真似をして、バスを降りる際に運転手さんにお礼を言うようになったそうです。それにつられて、その歌手の方も自然と「ありがとうございました」と口に出しお礼を言ったそうです。すると、とてもさわやかないい気持になり、それ以降は毎回口に出してお礼を言っているそうです。
実際声に出して思わぬ効果を感じたわけですが、これには理由があるのです。
声に出すことで、空気伝導と骨伝導の二つのルートで大脳に響くからだそうです。
つまり、骨を通じて体の中に伝わって大脳に響くルートと、もう一つは、口から出た音声が空気中に伝わって耳から大脳に伝わるルートの、二つで伝わっていきます。
そして、大脳はそれを新しい指令として、体の隅々まで神経伝達で瞬く間に各細胞に伝わっていくのだそうです。
つまり、自分で発しながら、自分にも「ありがとう」と言われている様に脳は感じ、さわやかな気持ちになっているのですね!
「言葉に出す」ことは簡単なことではありますが、効果は大きいことがわかります。
言葉に出すことで、自分自身が一番影響を受けるわけですから、「いい言葉」を発していきたいものですね。