内的会話は基本的にネガティブ
子供が学校から80点のテストを持ち帰ったとしましょう。
「よく頑張ったね。次もいい結果が出せるには何をしたらいいかな。」
「もうちょっと頑張れば100点取れたんじゃないの」
どちらの声掛けをすると、子供のやる気につながるでしょうか?
多くの場合、「よく頑張ったね」と言われた方が自己肯定感も上がり、もっと
勉強したいという意欲が生まれるのではないでしょうか。
自分自身に対してかける言葉も一緒です。
過去を振り返る時、ついつい独り言のようにネガティブな言葉を発してしまう事があります。
「あそこで、どうして失敗したんだろう」
「あの出来事がなかったらなぁ」
「今日もうまくいかなかった」
無意識の内にネガティブな内的対話をしているケースは多く、内的対話の実に8割がネガティブな
言葉であるともいわれています。
『感謝の言葉を自分に伝える』
内的対話は、脳を通じて心身に働きかけます。ネガティブな言葉はネガティブな方向に自分を誘導
します。無意識の内になされる内的対話をすぐに止めるのは困難ですが、自分に対して意識的に
ポジティブな言葉を掛ける事はできます。
自分自身の過去を振り返って、「あの時は頑張ったよね」「よくやっていた時期があったよね」と
励ましの言葉を掛けるのです。上手くいった時の経験は、目標を達成するためのリソースとなります。
「ありがとう」と言う感謝の言葉も重要です。夜寝る前に「ありがとう」と自分自身に感謝する言葉を
掛けてみましょう。
「今日も一日ありがとう」
「色んな事もあったけど、なんとかなったな。ありがとう」
頭の先から足の先まで、全身に声をかけます。全身にエキスが行き渡る様なイメージです。
自分が上手くいった時の情景を思い浮かべ、心地よい気分で眠りにつきます。
いつも感謝の言葉をかけていると、無意識の自分が反応し、目標に向かって動いて行けるようになります。
<出典:「すぐに使えるNLP」 藤川とも子著>