前回「断る」時のクッション言葉をご紹介しました。
今回は、相手に「改善して欲しい」時のクッション言葉についてお話しします。
次の話は以前、私が経験した場面です。
当時アルバイトをしていた書店で、後輩に「明日は地味な服装で出勤しようね」と伝えました。
翌日、その後輩は「ゴールドの大きなリングピアス」に「露出のある黒のダメージTシャツ」「ダメージジーンズ」で来ました。
私は(しまった!)と思いました。
(「地味」は人によって尺度が違うのか!)
(後輩なりに「地味な服」を選んできてはくれたが、書店という場にはふさわしくない格好だ)
(「この色・このデザインは避けて」「良い例はこう」と具体的に示すべきだった!)
(後輩に悪い事をしてしまった…)
と反省しつつ、責めずに改めてもらうにはどう伝えようか…。
こういった時
「責めず」に伝える事が出来るのはやはり「クッション言葉」
【改善して欲しい時】
・説明が十分ではなかったかもしれませんが、
・私どもの説明不足だったかもしれませんが、
・言葉が足りなかったかもしれませんが、
という言葉を頭に付けるだけで「相手への配慮」や「思いやり」を示すことができますね。
私の体験談の場合は、「それじゃダメだよ。もっと地味な服で来て!」と伝えるよりも、「私の説明不足だったかもしれないけれど、アクセサリーはつけないで、ダメージのない素材のものにしようね」「色はそれで良いよ」と伝えれば、トゲもなく伝わりますよね。
ビジネスの場でも、「クッション言葉」は断ったりをソフトに伝えられるとても良いものですよね。
例えば、
◆遅刻が気になる部下がいたら
「最近遅刻が多いよ!困るんだけど」と責めるよりも
「私の説明不足だったかもしれませんが、7時45分には出社してください。」
◆途中経過を報告してくれない後輩に
「なんで報告しないの!」と責めるよりも
「私の説明不足だったかもしれないけれど、途中経過を報告するのがこの職場のルールだから、お願いね。」
など。「クッション言葉」+「具体的な例を示す」ことで相手にトゲが無く伝わりますね。
人間関係やコミュニケーションを円滑にするために、私はやはり「クッション言葉」を使っていきたいと思いました。