10月に入り、弊社主催の研修に加え、企業内研修もたくさん実施させていただいております。
受講後に皆様にアンケートのご協力をお願いしておりますが、その中にとても印象的なアンケートがありましたのでご紹介いたします。
ご紹介するのは、ある企業様での女性リーダー養成研修の受講者の方のアンケート内のコメントです。
コメントには、次のように書かれていました。
「相手を変えるのではなく自分が変わるとはよく聞きますが、『自分の適応能力を高める』という言葉で、納得できた自分がいるような気がします」
この研修は、1回7時間の研修を複数回実施する内容の詰まった研修なのですが、今回のアンケートは5回目実施後に寄せられたものです。第5回実施回では、上司や部下と有機的なコミュニケーションを取るために、「4つのタイプわけ診断」というものを使い、自分のタイプ、相手のタイプを知ることをメインにした内容でした。この4つのタイプ分け診断は、臨床心理学、組織行動学などをベースに作られたコミュニケーションの分類方法で、「感情表出」と「自己主張」という2つの軸で、コミュニケーションのタイプを4つに分ける考え方です。
この受講者の方も研修内で、ご自身のタイプを知り、上司、部下のタイプを理解し、どうコミュニケーションを取っていくのが良いかを、ワークシートを使いながら様々考えました。
各タイプの特徴を見ながら、また、チームメンバーと話しながら、講師の講義を聞きながら。
その中で、「相手によって対応を変える」ということは、「自分の適応能力を高める」ということと同じなのだ、と気づかれたようです。実は、「自分の適応能力を高める」というのは、講師の須山から投げかけた言葉なのですが、この受講者はその言葉を受けて、先ほどの言葉をご自身でリフレーミングし
ています。ご自身で「リフレーミング=視点を変える」ことで、納得感が生まれています。
他者から投げかけられた言葉でも、それにより気づき、納得し、行動に移せる、この流れがとても重要です。特に、行動に移すために、自分が納得するという点が。
ご自身で納得されたこの受講者の方は、きっと今回得たものを何等か行動に移していかれると思います。今後のご活躍が楽しみです。
スタッフ一同、受講者の方が気付きや学びを得られたことはとても嬉しく思っております。研修をしていて一番の醍醐味が、この気づきと学びを受講者が得ることです。
今後も、皆様が、さらなる学びと気づきを広げていくためにも、スタッフ一同一所懸命お手伝いさせていただきます。