『Ｎｅｗｓレター１月号』人の定着は、金銭だけではなく、内的報酬も重要！！

１．人の定着は、金銭だけではなく、内的報酬も重要！！
２．仕事の❛意味❜と❛価値❜を部下に伝えてますか？！
３．弊社企画「新入社員研修」のご案内

今月は、これらに注目してご覧ください。

　最近の企業内でよく耳にするキーワードとして、「人手不足」「人材難」という言葉です。ましてや、このような状況下で社員が辞めていくことは、企業にとってとても痛いことであり、限られた人財で更なる生産性を求められる状況下では、組織力の低下とともに、業績にも大きな影響が出てくることと思います。

　さて、上記のようなことから人の「モチベーション」について考えてみたいと思います。かつては、人のモチベーションが上がるのは「外的報酬（金銭的報酬、地位的報酬）」の魅力が大きいと言われていましたが、現在は若い世代を中心に勤労観の多様化が進み、「内的報酬（成長実感、自己実現、貢献満足感）」を求める人が多くなりました。

　ですから、現代の若者は、給料や賞与を上げても、それほど会社に魅力を感じないということです。では、どうしたらいいのでしょうか。

　人は、その会社に魅力を感じたりモチベーションが上がるポイントには、下記の5点があげられます。（心理学者リチャード・ハックマン・経営学者グレッグ・オルダムが理論化した「職務特性モデル」より）

また、ハックマンとオルダムは、５つの特性を使ってMPS（Motivating Potential Score）という数式をまとめました。

　この数式は、５つの特性の掛け合わせによって、人のモチベーション（および成長）に差が出ることを表しています。前項で説明した、内的報酬を感じさせるための具体的なアイデアが、この理論から読み取れるのではないでしょうか。（まずは、上記の5つの特性を意識して部下のモチベーションを上げることと同時に、経営陣は、会社の未来を描く、また一緒に描いていこうとする（方向性の明示）ことも重要であること書き加えたいと思います。）　

　　　　　　　　　　　

　私たちは、日々の業務において、期限内の業務の進捗を管理し、いかに成果につなげるかに注目しがちです。しかし、このような短期的な成果を重要視することだけに終わってしまうと、部下のモチベーションは下がってくることもあることをご存知でしょうか。

　弊社を例に出すと、弊社で開催した研修については、必ず受講後アンケート(研修後の受講者の声)をとり、それを弊社のスタッフに集計をしてもらうという業務があります。これが、アンケートの枚数が多いことで、スタッフにとって負担であったりもします。実は15年前に、あるスタッフに、いつもお願いしている業務の一つとして1社で100枚以上になったアンケートを集計してくれと指示を出しました。すると・・・あまりいい顔をせずに、負担感の中で仕事をしているスタッフの様子が私の目に入ってきました。

　そこで、私は「〇〇さん、どうも有難う。結構、枚数も多くて大変でしょう・・・。実は、この当たり前にやってる集計作業はね、そのデータ内容をクライアントに見せ、それを元に報告にも使っているんだよ。これがあるお陰で、その企業の社長さんも良い研修だったと評価してくれたり、また、このアンケートから次の仕事(リピート)にもつながることが多いんだよ。だから、無駄な仕事ではなく、次の仕事につながるとても重要な業務なんだよ」と伝えてみました。すると、いままで「やらされ感」の状態であった表情が一変し、気持ちを取り直して前向きにやってくれたことを思い出しました。

　日々の業務は、「やって当たり前の業務」であったり「通常業務」として流れてしまいがちな業務ですが、その仕事にどんな‘意味’と‘価値’があるのかを伝えることも上司の役割ではないかと思います。また、その業務の‘意味’と‘価値’を伝えることも部下の責任感やモチベーションを上げる大きなポイントにつながることをこの時に実感したのでありました。

　皆さんは、仕事の‘意味’と‘価値’を部下に伝えていますか ? !

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