■下記のある保育士のプロフィール(レーダーチャート)を御覧ください。
この保育士は、上司である園長からの評価は、(コメント-1)のように明るく肯定的な評価でありました。しかし、実際のところこの保育士は、園児たちからの人気がなく、時に問題行動を起すこともあり親御さんよりクレームがあがることもありました。
そこで、NTI-Ⅱを実施して診断すると、この保育士は資格を持っていても保育に適性がないことが判明したのです!!
■実際のこの保育士の診断結果は??
一見、社交性や行動力もある程度ある様に見える。しかし、本質的には自分本位で利己的なタイプ。自分の関心の高いことには熱心に行うが、他者のことや自分と利害のあること以外には関心を示さない(他愛性2点)。また、人の感情や気持ちが自分の心に響かず、情緒的な反応ができにくく、冷たい感じを与えることが多い(共感性2点)。また、人の気持ちに鈍感なため経験的な思考力が乏しく、人の気持ちを察して気遣いができにくい状態にある。(論理的思考性2点 気働き2点)
★大切なことは、必要な資格を持っているから採用するのではなく、その仕事に必要である対人関係能力もあるかどうかも考慮した採用を行わないと、採用後の教育で苦労をするのです。
そのため、こちらでご紹介したNTI-Ⅱ(対人的行動特性の診断)を試してみることをおススメ致します。
このNTI-Ⅱは・・・・
社会的場面での「対人的行動特性」 を測定する検査です。
人との社会的な関係の中で、他者に対して何らかの行動をしています。性格を気質として、行動としてどのように現れるかを見ます。
<<特徴>>
①接客・サービス、部下育成、教育、子育て、保育など人を対象にする仕事をする上で必要な、個人の特性を7つの側面から知ることができます。
②愛他性、共感性、援助的活動性(NTIは養育性)は、YGには無い尺度で、行動の中身、つまり、周囲の人を大切に思い育む情緒的な受容性が高い行動なのか、自己中心的で独善的な行動なのかを見ることができます。
③7つの尺度間に機能する3因子による評価も可能です。
④YG研究の第一人者、大阪樟蔭女子大学名誉教授藤村和久先生が開発。心理測定法に基づいた研究が十分なされており、信頼性・妥当性の高い検査です。
⑤49問と設問数が少なく、短時間で実施でき、被験者の負担が少ない。
⑥尺度名が理解しやすい言葉で表されており、また、得点が5段階の標準点で評価されるので解りやすい。
⑦7つの尺度がレーダーチャートで表されているので、視覚的にも解りやすい。
⑧自己採点がしやすいです。
NTI 3つの要因(因子水準)
●情緒的受容性
愛他性、共感性、養育性の3特性に共通に機能する情緒的受容性因子で、これらの尺度の得点の合計を情緒的受容性得点とする。
●思考的繊細性
論理的思考性、気働きの2特性に共通に機能する思考的繊細性因子で、これらの2つの尺度得点の合計を思考的繊細性得点とする。
●行動的積極性
社交性、行動力の2特性に共通に機能する社会的実行力因子で、これらの尺度得点の合計点を行動的積極性得点とする。
参照 竹井機器工業株式会社より