「こちらの書類、全てチェックしていただけますか?」
仲の良い先輩に、このようにお願いしたところ、「⋯分かった。」渋い顔をされてしまいました。
後で先輩に聞いたところ、「この忙しい時に持ってきやがって‼」と少しムッとされたそうです。
「だいたい、言い方が一方的で冷たいんだよ。」とも言われてしまいました。
その時の私が、もう少し言葉を知っていたのなら、次の言葉を付け加えます。
「お忙しい所申し訳ございませんが、こちらの書類、全てチェックしていただけますか?」
この言葉は「クッション言葉」と言われるものです。
「クッション言葉」とは
ストレートに言ってしまうときつくなりがちな言葉の衝撃を「やわらげてくれる」働きをもつ言葉です。
【相手に依頼する時】
・恐れ入りますが、
・お通お掛けしますが、
・ご面倒でなければ、
・ご都合がよろしければ、
・お忙しい所申し訳ありませんが、
という言葉を頭に付けるだけで「相手への配慮」や「思いやり」を示すことができるのです。
言いにくいことも言いやすく、伝わりやすくなりますね。
ビジネスの場だけでなく、日常生活の中でも「クッション言葉」はお願いしたり断ったりをソフトに伝えられるとても良いものですよね。
例えば、「申し訳ないけれど、○○の件お願いね」「都合がよかったら、○○してもらってもいい?」など
こう言われて気分を悪くする方はいないと思います。
人間関係やコミュニケーションを円滑にするためには、私は「クッション言葉」を使っていきたいと思いました。
「断る時」「改善して欲しい時」などの、別のシーンでの「クッション言葉」はまたご紹介いたします。